築１００年の家が家族みんなが暮らしやすい住まいに

モダンな中に和の雰囲気も兼ね備えた落ち着いた外観。外壁はサイディング張り、屋根は陶器瓦葺きで仕上げています。正面と裏側とでは異なるサイディングを施工しており、見る方向によって印象の変わる住まいとなっています。

玄関ドアはＹＫＫＡＰの引戸「樹音」を採用し、落ち着いた上品な雰囲気になっています。表側の玄関は、主にお客様用として使用します。

玄関ホールの正面にはタイルを施工しました。リクシルの調湿建材エコカラットを使用しているので、いつもさわやかで心地よい玄関に。壁にはカウンター収納も造作しました。お花を飾る楽しみが増えた、と奥様。

こちらは裏にある勝手口です。駐車スペースが裏側のためご家族の皆様は普段ここを玄関として使用されるとのことで、車いすのお母様のためにスロープも設けています。外壁は重厚感ある表側と対照的に明るくナチュラルな印象です。

勝手口のすぐ横にはシューズクローク兼貯蔵室を設けました。勝手口側とキッチン側の両方から出入りできる、動線を考慮したつくりとなっています。

開放的で明るい、自然と家族が集まるリビングになりました。照明はブラケットやペンダントライト、ダウンライトを使用しており昼と夜とで全く違った雰囲気になる工夫をしています。

平屋で天井が高かった以前の住まいの開放感を再現するため、リビングスペースは勾配天井にして他よりも高い天井高を確保しました。あえて梁を見せることで空間のアクセントにしています。

床材は鏡面のような光沢が美しい大建工業のエクオスミラーを採用。キッチンや家具も木の質感が感じられるものにして、ダイニング全体を温かみのある空間にコーディネートしました。

奥様の憧れだったフラット対面式キッチンにはＴＯＴＯのクラッソを採用しました。スポットライトやキッチンライトを配置し、必要な箇所のみ点灯できます。奥行１ｍの広い作業スペースではご主人様が料理を手伝ってくれるようになりました。

介護がしやすいよう、洗面脱衣室も広いスペースを確保しました。洗面化粧台はＴＯＴＯのサクア。すべてホワイトで統一して清潔感のある空間に仕上げました。

｢もっと広いお風呂に入りたい！｣という想いから、浴室は標準仕様より大きなＴＯＴＯサザナの１．２５坪サイズを設置しました。洗面脱衣室と同じくホワイトを基調としていますが、１面だけモダンな柄のアクセントパネルを使用しました。

１階のトイレはＴＯＴＯ、ピュアレストＥＸを採用。介護がしやすいように入口は引戸にしており、横幅を広く取ってカウンター付きの手洗い器を設置しました。

玄関ホール裏の廊下にクローゼットを設けました。居室が家具や荷物で狭くならないよう、家の各所に収納スペースを設けています。

クローゼットの内部は収納する物をあらかじめ想定して、それに合わせて棚板などを取り付けました。

１階にある８畳の和室。床の間や仏間も設けていますが、内装はクロス貼りで仕上げ、明るくすっきりとした和洋折衷な空間になっています。

２階のトイレにはＴＯＴＯのピュアレストＱＲを採用しました。来客や車椅子の出入りも少ないため１階よりもシンプルでコンパクトなトイレにしており、その分隣接した収納スペースを広く取りました。

２階のトイレ横には大容量のウォークインクローゼットを設けました。ハンガーパイプや奥行のある棚を設置し、子世帯の洋服や布団などもしっかり収納しておけます。

バルコニーから日差しがたっぷり取り込める南側に面した２階の部屋は、子世帯の主寝室です。部屋の一部に設けた畳スペースは、子どもの遊び場やお昼寝スペースなど様々な用途で活躍しています。

子世帯主寝室の奥にある扉は、この小屋裏収納へと繋がっています。デッドスペースになりがちな小屋裏を収納として利用することで２階の部屋をより広く使用することができます。

２階のバルコニーです。以前の平屋では高い生垣に遮られていた海が、このバルコニーから見渡せるようになりました。ここで日光浴をしながらのんびりと海を眺めるのが日課になったそうです。

1F平面図

2F平面図

1F鳥瞰図

2F鳥瞰図